ヘレン・ケラーはどう教育されたかーサリバン先生の記録ー

2015-04-14
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●レビュー

三重苦を克服して生涯学び続け、人々を励まし続けたヘレン・ケラー。しかし、彼女の教師でありパートナーであったアン・サリバン自身もまた障害をもち、それを克服した人であったことはあまり知られていないかもしれない。ヘレン・ケラーの伝記は『奇跡の人』というタイトルで親しまれているが、この奇跡の人とは実はヘレンのことではなく、アン・サリバンのことをさす。

そんなサリバン先生がヘレンにどのような教育を施したのか、この本はそれをサリバン先生の書簡を通して解き明かしている。読み進めるうちに、子育てにかかわったひとなら『なるほど』と頷く場面もしばしばあるかもしれない。しかし読み進めるうちに、なぜサリバン先生はヘレンを教育したのか。ヘレンは教育されなければならなかったのか。サリバン先生の言葉の端々かた、そのことが次第に明らかになってくる。

それは単に『ノウハウ』の問題ではなく、教育とは、愛とは、人間とは何か。普遍的で根源的な問いかけに対するひとつの解答が、サリバン先生とヘレンの間の強い絆の中に見えてくるのではないのだろうか。

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