Archive for the ‘古典’ Category

墨功(ぼくこう)

2015-04-17
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●レビュー

中国の古典を読む機会はこれまでもあったのですが(孔子とか老子とか孫子ね)
墨子というのは清水さんに教えて貰うまで知りませんでした。
墨子は「非攻」「兼愛」といった平和主義を説いた人。
人ひとり殺したら罪になるのに戦争で何千人も殺したらヒーローになる。
これはおかしいではないか!と当時の中国は戦国の世の中でしたから
かなり強烈な思想の持主だった。
その墨子の思想を持った集団が「墨家教団」であり、弱きを守り強きを挫く集団だった。
しかし、この守り方がハンパではなく、弱者を守る為に当時の最先端の兵法・武力を持って徹底的に戦ったという。
そしてこちらから攻めることは決してない。このあたりがシビレマス。
この本は小説で、漫画にも映画にもなってるのでご存知の方も多いかもしれません。
物語はフィクションですが主人公の墨家教団の革離(カクリ)が大国に侵略される小さな城を超人的な働きで守っていくお話です。
見返りを求めず、休む暇なく、誰よりも働き、誰よりも弱者の為に戦っていく。
まるで自分をすり減らすかのように。
ドキドキ、ワクワク、一気読みでした。
この後、墨子についてとても興味がわいて別の本も読み始めました!
ちなみに墨子の資料は、現存するものがとても少なく、謎の多い思想家なのです。
そこもまた謎めいててイイ。
おすすめです!

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