Archive for the ‘や行-著者’ Category

三国志1~8巻

2016-07-14
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●レビュー

ご存知、中国の魏呉蜀の三国の争いをそれぞれの立場から話が進む、歴史小説です。
「劉備の桃園の誓い」から、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」までの、人間模様や人に生き死にを、臨場感溢れる表現力で伝えてくれます。

特に、活躍していた武将たちが時とともに老いていき、また夢途中で無念の死を遂げたりと、あらゆるところで人の最期を感じられる、まさに死生観を養う本であるとも言えます。

それぞれがそれぞれの正義で戦い、強さや知略に憧れる、そして人間味のある行動に同感し、または反面教師となる逸話もふんだんに入っており、読み応えも十分です。

歴史が詳しくない方でも、登場人物の多ささえ克服できれば楽しく読める内容です。

著者の吉川氏の熱き思いが、甦ってきます。

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ぼくのニセモノをつくるには

2015-05-01
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●レビュー ※ネタバレ少し

みなさんは 藤子不二雄作 「パーマン」を ご存知ですか?

漫画だったり アニメだったりで ご覧になったことがあると思います。

その中で 主人公の少年が パーマンに 変身するとき

身代わりに コピーロボット というロボットが 出てきます。

コピーですから 外見は まったく見分けがつかないのです。

アニメでは コピーロボットの鼻の色が 違いますが・・・

では もし みなさんが 「あなたのコピー」を 作ってあげますよ と言われたら どのように説明しますか?

外見は コピーできるとして、中身はいかがですか?

私は こんな人ですって いくつ言えますか?

大人でも20以上は なかなか出てこないそうです。

そこで 私が オススメするのは

 「ぼくのニセモノをつくるには」 です。

自分のことなのに 自分以上に 家族や 友人のほうが 詳しくて

自分は 自分のこと 分からない・・・ということありませんか?

自分は話すのが苦手だと思っていたら、周りから 聞き上手だと言われたり、

自分は優柔不断だと思っていたら、まわりから慎重だとか思慮深いと言われり・・・

自分で 考えて 決めて 行動しても  周りの人は いろいろな受け取り方を しますよね。

それって どれが 本当のじぶんでしょうか?

全部 本当の自分ですよね。

物の見方を ちょっと変えてみる

視点を変えてみる

立って見る

座って見る

裏から見る

透かしてみる・・・・

そうやって

自分ものさしを ちょっと変えてみる。

ちょっとしたことで 世界観が 全く変わってきます。

そういう視点を変えるだけで 気がつかなかった 

日々の暮らしの中の 有難いこと、嬉しいこと、幸せなことが

どんどん発見できるのだと 思っています。

同じように見えていた毎日が とっても素晴らしい毎日に変っていきます。

それって特別なことがあるからでしょうか?

それは 自分自身の 見方が 変わったからだと思います。

そのきっかけのひとつとして

この絵本を 読んで いろいろなものさしを 持ってみませんか?

自分自身の可能性は 無限大です。

自分自身を どんどん掘り下げていきませんか?

最後にこの本が選ばれた アイある読書会がおこなわれた 山口県にちなんで

吉田松陰先生の言葉の現代語訳を 紹介します。

自分の外にあることは

求めたからといって、得られるものではありません。

外にあることというのは、

わかりやすく言うと、

「お金持ちになる」「有名になる」「人脈ができる」

みたいなことですが、

これらは 結局、得ようとして、

得られるものではありませんから、

ここに心を 尽くすのは馬鹿げています。

一方で、自分の内側にあるものは

求めれば、いくらでも得ることができます。

内側にあるものというのはー

人を思いやる気持ち。

損得を考えずに、やるべきだと思うことを やる気持ち。

礼儀を守る気持ち。

知らなかったことを 知ろうとする気持ち。

仲間との約束を 守ったり、本音を言い合ったりする気持ち。

これらの気持ちは、

求めれば誰でも無限に手に入れることができます。

そして求めれば求めるほど、

自分と 自分を取り巻く世界のことが 好きになるのです。

いくら費やしても、損はありません。

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つづきの図書館

2015-04-25
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●レビュー ※ネタバレあり

この本の主人公は、人付き合いが苦手で生きるのが下手な40代のバツイチ女性桃さんです。

桃さんは、身寄りのない伯母さんの介護のために、生まれ故郷に戻り、小さな図書館別館で仮採用司書として働き始めます。

この小さな図書館では、おかしなことがおこっていました。そのせいで、司書さんも次々と辞めていたのです。

そのおかしなことというのは、本の中から裸の王様やあまのじゃくなどなど、登場人物が飛び出して、かつて自分の絵本を読んでくれた子どもたちを探そうとするのです。

本から勝手に出てきた登場人物が探そうとするのは、みな何かを抱えているような子どもたち。桃さんは、裸の王様やあまのじゃく達と一緒に、その子達の「つづきのお話」を探していきます。

自分が読んだ本の登場人物が、ずっと自分のことを気にかけてくれていて、大きくなった自分を探しに来てくれるって、なんて素敵なことでしょうか。

私も自分が子どもの頃に読んだ本の主人公に今の自分を探しに来てもらいたいな~と思いました。

そして、この本は桃さんのつづきのお話もあるのです。不器用で、あまりいいことのない人生を歩んできた桃さんですが、裸の王様たちと人探しをしていく中で、桃さん自身も変わっていきます。

この本は、漢字にルビがふってある子ども向けのお話ですが、子どもだけでなく、すべての不器用な大人のために書かれた本であるような気がします。

誰しもが、子どもの頃に絵本を読んだ楽しい時間を思い出すような素敵な本です。

是非ご一読ください。

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覚悟の磨き方 超訳吉田松陰

2015-04-19
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●レビュー

吉田松陰の言葉を池田氏が超訳にて解説している本。一言に対して、1ページもしくは2ページと読みやすいです。そして、その言葉ひとつひとつが重みがあり、幕末・明治維新を先導していった志がガンガン伝わってきます。かといって、偉そうではなく謙虚。しかし物事には執着せず、我を出さず、日本の為がすべての判断基準となっている日本男児。

本文の中に端的に著した吉田松陰の言葉があります。

海外渡航をしようと黒船に乗り込むときの一言。
「今ここで海を渡ることが禁じられているのは、たかだか江戸の250年の常識に過ぎない。今回の事件は、日本の今後3000年の歴史にかかわることだ。くだらない常識に縛られ、日本が沈むのを傍観することは我慢ならなかった。」

吉田松陰の考えに触れられますが、言葉は優しく、しかし力強い。全部で176の言葉を収録してあり、どこから読んでも大丈夫。読めば読むほど気付かせてくれることが多くなってきます。

今の日本人に必要な「覚悟」を感じさせる本だと思います。

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