Archive for the ‘は行-本’ Category

『フローラ逍遥』

2019-01-20
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澁澤の眼鏡をとおした花々が、本の背表紙まで香るようで、ぜひ本棚に加えていただきたい一冊。

禅では、花が咲いた瞬間、それを花ともう視ることはない。つまり、ゼロよりまえの花こそが花なのだ。

この惑星のヒューマノイドはほぼ等しく、花を咲かさぬようにプログラミングされて久しい。それでもなお己を咲かせたいのであれば、それは秘すれば花に限るであろう。

兎にも角にも、花は散るから美しく、たしかな花は眺めていていつまでも飽きないものである。

#リジチョー。

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ぼくの命は言葉とともにある

2015-11-16
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●レビュー

著者の福島氏は、9歳で失明をし、18歳で聴力も無くした「盲ろう者」。
コミュニケーションの手段を断たれた著者は、苦難、困難を乗り越え、現在は東京大学教授となっております。
視覚も聴覚もなくなると、ひとり宇宙空間にいる感じとおっしゃっていますが、外部の情報が完全にシャットダウンされているからこそ、しさく(思索)を深めることができる。
その考え、思索がとても深い。
とても衝撃的な一冊でした。

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フェルマーの最終定理

2015-07-31
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●レビュー

「読書のすすめ」で一押しの「岡根芳樹オススメ営業パーソンへの裏本の中の一冊。
恐らく読書普及協会の中で片手くらいの人が読む本として選んだ次第です。

人間ってすごいですね。

「すごい」を才能と言ってしまえば身もふたもありませんが、少年の日にふと目に留まった問題を何十年もかけて解く。少年の日のひっかかりなんてとうに忘れてしまったおっさんはこのことだけでも涙が出ます。

しかし、本当に感動したことは、自分のが専門としていない領域の組み合わせで問題が解決することです。目の前にある大きな問題は、過去からの蓄積、誰かの知恵、自分の能力、そしてこれらが組み合わさって解決する瞬間を迎えるのです。
自分の経験だけでなく、古くからの教え、他人の知恵、力を組み合わせて、でもやっぱり最後は自分で決めるのです。
他人に決めてもらうのではなく、自分で決める。
こうやって人間は進歩してきたんだな、と分かります。

大きな進歩だけでなく、日々の暮らしの中の小さな進歩も同じです。

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人はなぜ突然怒りだすのか?

2015-05-18
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●レビュー

 帯のキャッチコピーは
 「ロシア軍特殊部隊の感情コントロール法を大公開!」

本書のテーマは、怒りのメカニズムの解明 と その対処法です。

著者の北川氏は、ロシアの軍隊格闘術「システマ」を創始者たちから学び、
日本でその普及に務めておられる方です。

システマとは、「自分も相手も傷つけない」というコンセプトを持った
ロシア生まれの武術・護身術で

現在では、一般人向きに
日常のトラブルに 即効で対処できる簡易リラクゼーション法として、
また 心身の能力を高める シンプルな鍛錬法として、
カルチャースクールなどでも学べ
日本でも 女性や体力のない人にも愛好者が増えているそうです。

日常でのトラブルで見舞われた際に
心身の動揺から シンプルなテクニックで 素早く平常心を回復し、
ハイ・パフォーマンス(良い働き)を可能にできるのが 特色で、

トレーニングでは
あえて「負荷・ストレスのかかった状態」をいろんな設定で 作り出し、
呼吸や シンプルな身体技法で リラックスさせていく事を
徹底的に学習するそうです。

本書は、特に「怒りから身を守る」をテーマに
「怒り」の発生のメカニズムを考察し、その対処法を紹介しています。

著者いわく、「あらゆる怒りの根っこには 恐怖心」がある、と。

大切なのは、
自分や相手の内面を 観察し、
震える恐怖心を そっと ほぐし 鎮め  解き放ってあげる事だと、説きます。

さらに実践編として 実際に 怒りのトラブルに 遭遇した場面を想定。

「自分の怒り」から、自分や 他人を 守る

「他人の怒り」から 自分や身近な人々を守り、怒っている当人をも守る。

場面ごとに 具体的な トラブル対処法が 紹介されています。

本書で紹介されるシステマのテクニックが ユニークなのは、

「怒り」を 決して 理性で抑えようとせず、
呼吸やシンプルな身体技法で
きわめて「生理的に鎮めていく」方法に特化している事です。

その一方で、
「自分も相手も 傷つけない」というコンセプトの根底には
ロシア正教(キリスト教の一派)の愛の哲学があるとされています。

(もちろん、実践にあたって、宗教的 信仰は 不要との事)

ハードな目標達成が求められる 軍隊のような環境で
一見 真逆の方向の 「怒りを沈める」テクニックが 採用された背景には、

「怒りを沈める」ことが、
心や体のパフォーマンスを存分に発揮させる鍵になる、
という視点が あったようです。

キリスト教の愛の哲学が、軍隊での格闘術に取り込まれ、
そのエッセンスが 洗練されて
現在は、庶民向きに
カルチャースクールでも 学べるという 不思議な状況 になっています。

本格的に やってみたい方は 教室で学べますが、
日常生活レベルなら
巻末に 掲載されている 初心テクニックだけでも
十分 役立つと思われます。

やさしさだけでは 物足りない、
ちょっぴりハードだけど 即効性・実用性のあるものがほしい
そんな方に オススメです。

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ぼくは貝の夢をみる

2015-05-09
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●レビュー

幼い頃から貝を集めるのが好きだった著者。

幼い頃は周囲の人も温かい眼で見守ってくれていたのに、成長するにつれ、周囲の反応は冷たくなり、悩みます。

貝の収集をやめようと思いながらもやっぱり好きで続けます。

好きなことを続けることがめぐりめぐって、今の自分につながっていることに大人になって気がつくというお話。

著者が描いている様々な貝や風景のイラストも素敵です。

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